ゴムの木は、その種類の豊富さと育てやすさで人気の観葉植物。美しい葉が魅力です。そんなゴムの木のかかる病気とは?そして防ぎ方にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
病気の種類と防ぎ方
丈夫で育てやすいゴムの木ですが、病気になる原因や種類、症状も様々です。一般的に多くかかる病気についてご紹介します。
炭疽病
炭疽病は、カビの一種である炭措疽病菌が原因で起こる病気。ゴムの木の葉や枝、茎に発生します。
- 症状
灰白色や黒ずんだ斑点が葉や茎の表面に現れ、葉に穴があいてきます。進行するとゴムの木が枯れてしまいます。
- 原因
高温多湿な環境で多く発生。気温が20℃~30℃と高温になり湿度も高くなってくると、炭措疽病菌の活動が活発になり発病します。
- 対策と予防
病気の部分は回復しないので早めに取り除きましょう。取り除いた葉は感染を防ぐため焼却処分してください。葉や茎の風通しをよくし、水やりは葉に水をかけないようにしましょう。発生前に殺菌剤を散布すると効果的な予防が可能です。
斑点病
斑点病は、ゴムの木の葉に褐色や黒色の斑点ができる病気。カビが原因でおこります。一部、細菌が原因の場合もありますが、ほとんどはカビの繁殖が原因です。
- 症状
ゴムの木の葉に褐色の小さい斑点ができ、しだいに広がっていきます。病斑の輪郭がはっきりしていて、病斑部の裏にカビが粉状に発生する場合もあります。
- 原因
高温多湿でカビが発生することが原因です。梅雨時期に多く発生する傾向にあります。風などで運ばれた胞子がゴムの木の葉などに付着します。雨や水かけなどで水分の補給を受けて、胞子の活動が始まり発病します。
- 対策と予防
病気の葉を取り除き焼却処分しましょう。病斑が大きくなって広がった場合は株ごと焼却してください。予防としては、葉や茎の風通しをよくして雨の当たらない場所に置きます。
水やりは葉に直接水をかけないよう注意しましょう。土の水はけを良くして、殺菌剤を散布しておくと効果的に予防できます。
褐斑病
褐斑病は、ゴムの木の葉に淡褐色の斑点ができやがて株まで枯らしてしまう病気です。やはり菌が原因でおこります。
- 症状
初期の段階は、ゴムの木の葉に小さな淡褐色の斑点がポツポツと発生します。やがて斑点が同心円状に広がり、葉が黄色に近い褐色になり落葉。ゴムの木の株全体が枯れる場合もあります。新葉よりも古い葉が発病しやすい病気です。
- 原因
風雨によって拡散したカビの胞子によって発病。高温多湿の条件で発病しやすく春~秋はカビの繁殖が活発なため病気も広がりやすくなります。
- 対策と予防
病気の葉は早めに切り取って焼却してください。日当たりがよく通気がある場所で育てましょう。梅雨の前後に余分な葉を落としたり、バランスよく肥料を与えることで予防することができます。殺菌剤の散布も有効です。
害虫対策
ゴムの木にアブラムシ、葉ダニなどの害虫が発生することがあります。害虫の排泄物に含まれる糖分でアリを引き寄せ、スス病などの病気を起こす場合があるので駆除が必要です。
また、観葉植物なので見た目にも虫はムシ(無視)できません。日光によく当て風通しをよくして、葉を霧吹きの水でこまめに拭くなどの対策で害虫を予防することができます。
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ゴムの木を病気から守りましょう
ゴムの木がかかる病気は様々ですが、予防することで病気から守ってあげることができます。ゴムの木に日ごろから目を向け、病気のサインを見逃さないことが大切です。愛情を持ってゴムの木を育てましょう。
APEGOのゴムの木は、すべて沖縄で愛情をこめて育てられた1点もの。写真と同じゴムの木を季節ごとの管理法を記載したカードとともにお届けします。