大きな葉に深い切れ込みが入った、独特の見た目が特徴の観葉植物、モンステラ。
モンステラと聞けばあの葉っぱの形状をイメージしますが、実は「我が家のモンステラには切れ込みがない…。葉っぱが割れない。」という声も少なくありません。これはどういうことなのでしょうか？
そこで今回は、モンステラの葉っぱの切れ込みや穴について解説します。独特の葉の形状はどうやってできるのか？どうして切れ込みがない葉っぱがあるのか？…などなど、気になる真相に迫ってみましょう。
モンステラとは？
モンステラは、熱帯アメリカを原産地とする観葉植物の1種です。
光沢のある濃い緑色の見た目が特徴で、どこかエキゾチックでワイルドな印象を感じさせてくれます。初心者でも育てやすい丈夫な観葉植物として知られており、耐陰性が強いことから室内でも元気に育てることができる種類です。
葉っぱの切れ込みや穴はモンステラのシンボル
モンステラの最大の特徴といえば、葉っぱに入った深い切れ込みでしょう。
ハート型の葉の中央に向かって、切れ込みが斜めに伸びるように広がっており、時にはぽっかりと穴が空いている状態を観察することができます。
この切れ込みはモンステラのシンボルともいえ、植物の名前は知らなくても「この個性的な葉は見たことがある！」という方も多いのではないでしょうか。
切れ込みや穴がないモンステラがある！？
さて、モンステラを語る上で欠かせない葉の切れ込みや穴ですが、「我が家のモンステラには切れ込みや穴がない…」という声も聞かれます。
これはどういうことなのでしょうか？
モンステラの切れ込みや穴は光や風を通すため
そもそも、モンステラの葉に切れ込みや穴が存在する理由はなぜなのでしょう。
これには諸説理由があるのですが、もっとも一般的なのが『光や風を通す役割を果たしている』というもの。
モンステラは葉のサイズが大きく、成長するにつれて上部の葉が日光を遮ってしまいます。これでは植物が元気に成長するための光を十分に届けることができません。
そこでモンステラは、下部の新芽が成長するための光を確保するために、葉っぱに切れ込みを生み出し、効率良く光を通せるように進化しました。切れ込みや穴があれば風通しも良くなるため、害虫などの発生を抑える効果もあります。
植物が生き残る上で獲得した、とてもよくできた仕組みだったという訳です。
成長するにつれ穴や切れ込みが現れ大きく広がる
この切れ込みや穴は、モンステラの成長具合によって形状が変わってきます。
まだ葉っぱの数が少なく、小さな株の時期のモンステラは葉の切れ込みや穴がありません。日光を遮るものがないため、切れ込みはまだ必要ない状態です。
これが植物が成長し葉の枚数が5～6枚程度になってくると、上部の葉から順に葉っぱに穴が空きはじめます。この穴は徐々に大きく広がっていき、最終的には葉の端まで辿りつき深い切れ込みのような形状に至ります。
つまり、葉に切れ込みや穴がないモンステラの正体は、まだ穴が空き始める前の段階だったという訳です。「モンステラの葉っぱが割れない…。」とお悩みの方も、植物が成長していけば自然に穴や切れ込みが現れることから、心配せずゆっくり成長を見守ってあげて下さい。
切れ込みに由来するモンステラの花言葉
観葉植物では風水や花言葉を知るのも楽しみ方の1つです。
中でもモンステラの花言葉の1つ「嬉しい便り」は、葉っぱの切れ込みが言葉の由来になっています。葉の穴や切れ込みから差し込む明るい光は、未来への希望を感じさせることから「未来からよい知らせが届く」、という意味を込めて「嬉しい便り」という花言葉が付けられました。
また、大きく葉を広げ逞しく育つ生命力の強さから「壮大な計画」。濃い緑色の葉と深い切れ込みからは「深い関係」という花言葉が付けられており、どれもポジティブで前向きな意味合いの言葉ばかりです。
モンステラが新築祝いや開業祝い、家族やパートナーへのプレゼントに選ばれるのは、こうした花言葉が好まれてのことでしょう。
まとめ
今回は、モンステラの葉の切れ込みや穴について解説しました。
モンステラに切れ込みがある理由は諸説ありますが、日光や風通しを良くし成長を促すために進化したという説が有力です。今は切れ込みや穴がない株でも、成長するにしたがい自然と現れることから、こうした変化をじっくり観察するのも楽しみ方の1つといえるでしょう。
APEGOでは、一点ものの現物商品を取り扱っているので、掲載された写真の植物をそのままご自宅までお届けします。モンステラの切れ込みや成長具合を見比べながら、お気に入りの商品をお選びください。
