挿し木とは、比較的簡単な繁殖法の一種で、親木となる植物体の一部(枝・葉・根)をとり、土や水に挿して切り口から発根させて増やす方法です。
今回は、簡単に増やせてどんなお部屋もスタイリッシュにしてくれる、インテリア性抜群の観葉植物「モンステラ」の挿し木の方法について、ご紹介します。
挿し木を行う際のポイント
モンステラの切り戻したつるは挿し木に利用できるので、切り戻しの際にいっしょに挿し木を行うと良いでしょう。モンステラは、気温が20度くらいで安定していて、高温多湿の時期に挿し木をすると成功しやすくなります。梅雨前の生育期でもある5月~7月頃がいいでしょう。
他の植物でも同じですが、親木となる植物自体が元気な状態で挿し木するのが、失敗も少なくなりますので、モンステラから新芽が出ているなど活力ある状態の時がベストです。
モンステラの挿し木の仕方
モンステラは、以下の方法で挿し木を行います。
挿し木の仕方1.挿し穂をつくる
挿し穂とは、挿し木にするために適当な大きさに切った枝のことです。モンステラの葉の付いた元気な茎、2~3節分くらいを挿し穂にします。上の葉を1、2枚残して、下についている葉はつけ根から切り落とします。
挿し木の仕方2.挿し穂を鉢に植える
十分に湿らせた水苔で茎の根を覆って(気根もいっしょにくるみます)、そのまま空き鉢(3号)の中へ押し込みます。茎が倒れそうなら、湿らせた水苔を鉢いっぱい詰めましょう。
挿し木の仕方3.日陰で管理
植え付け後1週間くらいは日陰に置いて管理します。1ヶ月ほどで新芽が伸びだし発根しますので、十分発根するのを待ちます。
挿し木の仕方4.鉢上げして経過を見守る
根がしっかりしてきたら、用土を入れた一回り大きい鉢に、水苔がついたままの状態で鉢上げします。水やりはやや多めに、明るい日陰で管理して経過を見守りましょう。
モンステラの扱い方の注意ポイント
モンステラの茎には「蓚酸(しゅうさん)カルシウム」という毒性のある成分が含まれていて、茎を折ったり、傷ついたときに出る樹液で皮膚が被れたり、粘膜につくと炎症を引き起こすことも。
ペットを飼われているお宅でしたら、犬や猫が誤って口にしないよう注意してください。挿し木や切り戻しなどの作業で出たつるなどの始末には、特に注意が必要です。
インテリア性抜群!贈り物にはモンステラ
モンステラは簡単に増やすことができるので、好きな大きさのモンステラをたくさん増やして、お部屋のいろんなところに飾ってインテリアとして楽しんでみてはいかがですか。
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