定期的な植え替えは、観葉植物を楽しんでいくうえで避けて通れません。「どのような時に植え替えが必要なのか」、「植え替えの際には何に気を付ければいいのか」など、最低限の知識を身につけて、観葉植物ライフを楽しみましょう!
観葉植物の植え替えが必要な理由
観葉植物が成長するにつれ、根はより多くの水分や養分を求めて、鉢中に広がっていきます。鉢が根っこで一杯になってしまうと、根が新たに成長していくスペースがなくなってきます。新しい根を伸ばして更に成長していける様、植え替えが必要となるのです。
また、鉢の中の土が古くなってくると、土の質も劣化します。それだけで観葉植物の根からの養分吸収が悪くなり、根腐れの原因にもなります。植え替えをして、観葉植物に新しい成長の場所を提供しなければなりません。
植え替えが必要なタイミング
観葉植物は適切な時期に植え替えをしなければ、成長がストップしてしまいます。植え替えのタイミングも重要なポイントです。では、一体どの様な時に植え替えが必要なのでしょうか?
植え替え時期を見極めるポイント
通常2~3年に一度は植え替えをするべきと言われていますが、これはおおよその目安に過ぎません。以下の様な状況になったら、植え替えを検討すべきです。
- 鉢底から根がたくさん出てきている
- 鉢と観葉植物の大きさのバランスが悪くなっている
- 土が湿っているのに葉がしおれる
- 水やりの時、水が土になかなかしみ込まない
- 葉が枯れこんできている
- 生育期なのに新芽が伸びてこない
- 葉の色がまだらになり始めた
具体的な植え替え時期
観葉植物が植え替えをすべき状態にあるからといって、いつでも植え替えをしていい訳ではありません。植え替えは観葉植物に大きな負担をかけるので、一番負担をかけない時期を選ぶ必要があります。
5月~6月あたりの、観葉植物が最も生育する時期に行うのが最適です。植え替え後の成長時期の長さを考えれば、秋以降に植え替えるのは避けた方が無難でしょう。遅くても、9月頃までに植え替えるべきです。
観葉植物の植え替え手順と注意すべきこと
具体的に観葉植物を植え替えするときの手順・方法と、留意すべきポイントを見ていきましょう。観葉植物の種類や植え替え時の状態等で、気をつけることは多少変わりますが、基本はきちんと押さえておく必要があります。
1. 根株の掃除
まずは、根株を抜いたとき、古い土や腐れた根を取り除きます。但し、土は全て取り除くのではなく、軽く手でほぐしてとれる程度で大丈夫です。(通常全体の3分の1くらい)
植え替える鉢はそれまでの鉢より、一回り大きな鉢が良いでしょう。鉢は例えば5号は直径15cm、6号は直径18cmですので、植え替え時は直径が3cmほど大きな鉢を使う事となります。
2. 鉢の準備
排水を良くするため、鉢底にはゴロ土(軽石等)を2~3cm敷きます。鉢の底に大きな穴が開いている場合は、鉢底用のネットを敷いておきましょう。その上に用土を3cmほど敷きます。
3. 植え込み
いよいよ植え込みです。鉢の中心に垂直になるように根株をいれ、鉢の8分くらいまで土を足していきます。この際、根と根の隙間に土が入るよう、鉢を軽く揺さぶったり、軽く地面に叩いたりしながら根株を埋めていきます。指や棒を使いながら隙間に入れていくと、より効果的です。
4. 植え替えた後の留意点
植え替えが終わったら、まんべんなく水やりをします。幹を前後左右にゆすりながら、水を十分にしみ込ませるように行います。水やり後に素早く水が引けば、とりあえず植え替えは成功です。植え替え後は、以下の点に気を付けて養生しましょう。
- 風の当たらない明るい日陰に置きます
- 水やりは土が乾いてから与えるようにし、代わりにこまめに葉水を与えます
- 肥料はしばらく与えない
- 置く場所をあちこち変えずに新しい環境になじませます
この状態で一週間ほど世話をして、生育が問題ないようであれば、通常の管理方法に戻しても大丈夫です。
観葉植物をより楽しむために
今回、一般的な観葉植物の植え替え時期や、手順・注意事項等を説明してきましたが、観葉植物の種類は多様です。成長スピードだけでなく、暑さに強いもの・弱いものなど様々な違いがあるので、植え替えの際の注意点も異なります。
自分で試行錯誤しながら植え替えにチャレンジするのも、楽しいかも知れませんね。APEGOでは、小さめサイズの観葉植物もご用意しています。初心者にも植え替えやすいので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?