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観葉植物に最適な土の配合比率

観葉植物に最適な土の配合比率について

観葉植物の成長に必要な土。市販されているブレンドされた土をそのまま使用するのもいいのですが、植える植物に合わない配合の土だと、水はけが悪くなったり、根腐れを起こすこともあります。観葉植物の種類にあった土を、配合して作ることはとても重要です。

なぜ土の配合が大事なのか?

植物の命のとも言える“根”。ほとんどの観葉植物は土に根を張り、水や空気、養分を吸収し、生長していきます。そして、土にしっかりと根を張ることで、生長して大きくなった幹や枝を支えます。その大切な土を、観葉植物の種類に合ったものに整えることは、大変重要です。

根の太さによって配合を変える

根は植物の種類によって太かったり細かったりと様々です。基本的に太い根の植物は乾燥に強く水やりが少なくて大丈夫なので、水はけが良い土を好みます。逆に細くこまかい根の植物は水を好む傾向になりますので、しっかりと保水力のある土を好みます。

植物の種類に合わせた土づくり

観葉植物は、それぞれ原産地も違い、好む土壌も違ってきます。そのため、「観葉植物用の土」とひとくくりになって市販されている用土では、合わない観葉植物も当然該当します。ここではそれぞれの土の特徴を詳しく説明していきます。

①赤玉土

赤玉土の説明

植物を植える土の中で代表格といってもよいほど有名で基本的な土。赤玉土は赤土を乾燥させたもので、無機質なので、肥料分などは一切含まれていません。

赤玉土はその粒の形から連想されると思いますが、丸く隙間がたくさんできるので、土の中で団粒構造を生みやすくなります。「団粒構造」については後ほど詳しく説明します。

また、様々な赤玉土が販売されていますが、100均などで販売されている安価なものは柔らかく、すぐに粒が崩れて通気性が悪くなる可能性がありますので、避けましょう。

②ピートモス

ピートモスの説明

ピートモスは苔などの植物を腐食させたものが蓄積されて泥炭されたものを乾燥させた土です。ピートモスはとてもふわふわしていますので、通気性がとてもよく、土の中に新鮮な空気を含みやすくなります。APEGOでもピートモスは必ず配合しています。注意点としてピートモスは酸性のため、そのまま使用するとあまりよくありません。ピートモス5リットルに対し50グラムの石灰を混ぜて中和させてから使用しましょう。中にはあらかじめ中和されたピートモスも販売されていますので、こちらを使用する方が良いかもしれません。

③鹿沼土

鹿沼土の説明

鹿沼土(かぬまつち)は栃木県鹿沼市で取られる土の総称で赤玉土に比べるととても軽く、扱いやすい土です。鹿沼土は赤玉土と似た性質を持っています。鹿沼土は先にも説明したように軽く扱いやすいため、APEGOでも使用しています。

鹿沼土はやや酸性なので、大量に使用すると土が強酸性になりますので、一般的な観葉植物を植える場合は全体の1割程度の量にしましょう。

④ヤシガラ

ヤシガラの説明

ヤシガラはヤシの実の繊維から作られたものです。特徴としては保水力に優れています。ヤシガラは水分を保水すると膨張し、逆に乾燥すると縮みます。土の中でこの伸縮運動をすることで土の中に隙間が生まれ、土が柔らかくなる効果があります。

⑤パーライト

パーライトの説明

パーライトは火山活動で噴出した溶岩が水中などで冷やされて固まったガラス質の岩石を高温で焼くことにより膨張させたものです。質感はシャリシャリとしていて強く握るとつぶれる程度の硬さです。パーライトの最大の特徴は多孔質であることです。多孔質とは中にたくさんの空洞がある状態で水や空気の通り道となるため、土の中の環境がグンっと良くなります。APEGOでは排水性が良いと言われている真珠岩のパーライトを使用しています。

観葉植物に最適な土とは

ここまでは土の種類についてそれぞれ解説をしてきました。では観葉植物にとってよい土の条件とは何でしょうか。それは「排水性」と「通気性」がよく、「保水性」と「保肥性」がよいことです。「排水性」と「保水性」…真逆な事を言っているように聞こえますが、要は、水はけはよいが、水が流れた後も水分を保つ力があるという、逆の性質を持つ土です。このように植物にとって最高の環境の土は「団粒構造の土」と呼ばれます。

団粒構造の土

団粒構造の土の説明

理想の土である「団粒構造の土」の特徴は、土と土の“すきま”が大きいこと。 上の画像のように様々な大きさの粒の土が入っていて“すきま”があると、空気の通り道となり、水やりのたびに、新鮮な空気が入り、常に根が新鮮な空気に触れることができます。そして、その“すきま”があることで、観葉植物はしっかりと根をのばすことができます。

また、このように根が伸び伸びと生長できる隙間がある上にそれぞれの土に水分や養分を蓄えることができるため、観葉植物はたくさんの栄養を吸収することができます。

水はけが悪い土の説明

逆に上の画像のように土が細かく同じような大きさの土ばかりだとすきまが少なく、通気性が悪くなります。このような土はすぐに水はけが悪くなります。また、隙間がないので、根が伸びるスペースがありませんので、生長も悪くなります。

観葉植物を育てる、基本の土の配合比率

一般的な観葉植物であれば、赤玉土4:ピートモス3:鹿沼土:2:パーライトとヤシガラ1が最適です。APEGOでもこの配合でゴムの木などの一般的な観葉植物を植えています。

観葉植物の性質に合わせた配合比率

ピートモスとの相性が良い植物は赤玉土と鹿沼土を使用せずピートモス6:パーライト2:ヤシガラ2で植えるとよいでしょう。ではどのような植物と相性が良いかというと、カラテア、アグラオネマ、ポトスなど比較的根の生長が活発で土中がべたつかない環境を好む植物に向いています。また意外とシェフレラもピートモスの相性が良いので、この配合で植えてみると生長が良くなります、

観葉植物の特徴に合った土で育てよう

観葉植物をいつまでも元気に育てるには、種類や環境に合わせて配合した土が重要です。土の配合と聞くと、素人には難しいように思えますが、紹介した方法で挑戦すると案外簡単にできます。最適な配合土で育て、後々のトラブルを防ぎましょう。

APEGOは季節ごとの管理法を記載しているカードを同封しているので、購入後も安心して観葉植物を育てていただけます。

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2024年3月29日  by apego-press

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